しゃぼんだまと道化 *28page*





「しゃべ‥った」



お友達は、目をまんまるにしてボクを見る。



「まさか……ねぇ?」

「でも、確かに今‥」



みんながザワザワと顔を見合わせる。

すると、落ちることなく、怪我もしていない女の子が、ボクに両手を差し伸べた。



「返して」



そのアメジストは強く、そして真っ直ぐだった。



「あ‥あぁ」



ボクを掴んでいた男の子は、スルスルと木から降りて‥



「悪、かった」



女の子の小さな手へと、ボクを返す。そして‥



「なぁ、その人形‥喋るの?」



恐る恐ると尋ねた男の子に、



「喋るわっ」



女の子は答えた。





ーーー‥その日から、



女の子の元には誰も。

誰も……遊びに来なくなってしまった。



女の子は泣かなかったけれど。

その笑顔は力無く、輝きも‥なかった。



ボクが声を出してしまったから。

女の子は、ボクを守ろうとして……孤立した。



ボクが、喋る人形だから。

みんなは怖がって、近寄らなくなってしまったんだ。




ボクが、人形だから……。




ーー‥パチンッ