「お話が‥できるの?」
「そうだよ」
女の子は、大きなアメジストをさらに大きくさせてボクを見た。
「泣かないで‥」
そう声をかけた途端、
またゆらゆらと揺れ出した瞳。
「だってね、行ってしまったの」
「うん」
「遠い所なんですって」
「うん」
長いまつげに、水滴を乗せながら。
「もう、会えないって」
「うん」
「っく、会えないって‥」
ついにまた、零れ落ちたダイヤモンド。
「うわぁぁあんっ、くっわぁぁあぁあーんっ」
大きな大きな泣き声は、風に乗ってどこへ行くの?
「泣かないで。ボクが、居るから」
「っく、ひっく‥え?」
「ボクが、ずっと側に居る」
「ほんと?」
「うん」
側に居るよ。
キミが泣かないのなら。
笑顔で過ごせる日が戻るなら。
「どこにも行かない?」
「うん」
女の子は、そのふんわりしたスカートで涙を拭って‥
「ありがとう」
綺麗な、笑顔を見せてくれた。

