しゃぼんだまと道化 *28page*





「お話が‥できるの?」

「そうだよ」




女の子は、大きなアメジストをさらに大きくさせてボクを見た。




「泣かないで‥」




そう声をかけた途端、
またゆらゆらと揺れ出した瞳。




「だってね、行ってしまったの」

「うん」

「遠い所なんですって」

「うん」




長いまつげに、水滴を乗せながら。




「もう、会えないって」

「うん」

「っく、会えないって‥」




ついにまた、零れ落ちたダイヤモンド。




「うわぁぁあんっ、くっわぁぁあぁあーんっ」




大きな大きな泣き声は、風に乗ってどこへ行くの?




「泣かないで。ボクが、居るから」

「っく、ひっく‥え?」

「ボクが、ずっと側に居る」

「ほんと?」

「うん」




側に居るよ。
キミが泣かないのなら。
笑顔で過ごせる日が戻るなら。




「どこにも行かない?」

「うん」




女の子は、そのふんわりしたスカートで涙を拭って‥




「ありがとう」




綺麗な、笑顔を見せてくれた。