先生の秘密



「ホント!?」


「うん!だよね、クルリ姉ちゃん」


「う、うん…」


クルリちゃんの方を見れば、先生をチラチラと横目で確認しながら頬を赤らめている。


それは、他の少女達も同じようで、気持ちは分かるけど何だか面白くない。


って…!何で面白くないとか思ってるの私!

そもそも、先生はおじさんだし!恋愛対象は無理だし!


一人悶絶していると、聖から物凄い絶対零度の視線が突き刺さる。


もう、目からビーム出てるんじゃないの。


伊勢崎さんと話せなかったのがそんなに気に入らなかったのか。


恨めしい目で聖を見つめると、心の声が聞こえたのかと思うタイミングで、鋭い蹴りが降ってきた。


痛い…。


「何してるの、二人とも」


珍しく大人しいはつかが、呆れたような表情で私と聖を交互に見遣る。


何となく腹立たしくなって、聖と二人ではつかの脇腹を攻撃してやった。


ニャッ!とよく分からない悲鳴を上げて、跳び上がる。


「…それで、双子のお姉ちゃん達を見た場所なんだけど」