バナナオ・レ






2人で電車に乗って着いた先は渋谷だった。

久しぶりにきたこんな都会。

いつも病院しか行ってなかったから・・・

ヤンキーやらギャルやら。

恋人達が幸せそうに笑っている。



あたし達、恋人同士に見えているのかな。



実はまだ、あたしの手は慶太の手の中にある。



でもそれを言っちゃったら、この手が離れちゃいそうで。

少しでも長く繋いでいたかった。





どこに行くつもりなんだろうとふと慶太を見ると同じタイミングで慶太もこっちも見ていた。


ドキッ


今日は後、何回ドキっとしちゃうんだろ。

きっと、無限だね。