バナナオ・レ






―――――――――――――

またまた放課後。



今日は病院に行かず、一人で帰ろう。

そう思って校門を出ようとした時だった。





「偽ヤンキーバイ菌」





なにか聞いたことのある懐かしい名前が、背後から聞こえた。

あの時と同じ空気がする。

闇の中にうもれたこわーいこわーい。

ゆっくりと後ろを振り返ると、あの時のウジ虫がいた。

(ウジ虫というあだ名の上級生)

そう言えば同じ学校って言ってたような。

何週間も経っているのに、今更仕返し!??

なんて思ったけど、ウジ虫の表情からして違いそうだった。