バナナオ・レ






普通だったらもっとこの辺が・・・

チクチクして。

ズキズキして。

今すぐ想いを伝えたいはずなのに。




あたし、先生の事大好きなハズなのに。

なんでだろう。

さっきから慶太の顔が浮かんで止まる。

あんなチャラ男の変顔男なのに。





「凛音、どした?

じゃあ今日はこんだけだから。

気をつけて帰ってね。

もう暗いから」


いつの間にかボーッとしていたらしい。

先生はあたしの頭をポンっと叩いて、出口まで連れて行ってくれた。