バナナオ・レ






「凛音ちゃん、早くおいで?」

あたしの"大好きな人"が今日も呼んでくれる。

あたしは先生と音羽だけで十分心が満たされるんだ。





診察室に入り、いつものように先生があたしの体の状態を調べる。

調べ終わった後、先生はあたしに向かってとびっきりの笑顔を見せた。

・・・どうしたんだ?

って先生が笑顔なのはいつもか。




「凛音ちゃん、前より体の調子がよくなっているよ」

「ほんとっ?」

「本当だよ」




やったあ♪

今のですごく元気出た。



「最近いいことでもあったのかなあ?

好きな人でも出来た?」

「・・・出来たよ。」