†side:壱十†




PM10:57




「ったく…こんな時間に迷惑だぜ‥工場に恨み?んなもん首切られた奴ァ全員恨んでんだろぉが」




俺達は聞き込みをしていた。




「つー訳じゃアンタも恨んでんのか!?」




神田が聞く。




「あたりめぇよ、……ま、金沢達の奴よか恨みはねぇけどよ」




「金沢?」




確かいたな、そんな名前の奴が…




「ま、俺は毎日グータラしてたし、真面目にやってなかったからよ…仕方ねェたぁ思ってるがよ、毎日真面目に働いてた金沢達にゃぁ、頭くるわな……」




なるほどな……




「せせせ先輩!!今すぐ金沢っ奴んトコに……!!」




ちったぁ落ち着けバ神田が




「…ありがとうよ、その金沢っつー奴に話、聞くぜ」




車に戻るか……




「ちょっと待てよ、俺ァ今、情報を売ったんだぜぇ?謝礼金ぐらいよこせよ…」



「なっ!!お前、警察に揺する気かぁ!?」




喧嘩腰の神田を止める。




…やめろって、弱いんだから




「…悪いな。金はあげられねぇんだ。」



「ハッ…テメェ等の財布、寄越せばいいだろォが。公務員だろ?俺達の税金で食ってんだ。返してもらわねぇとな……?」



「んなっ……テメェ!!」



「…………」




新しい煙草に火を付ける。




ハーーー……




「…悪いがその分、働いてんだ。税金ドーモ。これからもよろしくね。」




そう言って車に戻ろうとした。




「…っテメェ!!ざけんなっ!!」



「先輩!!」




殴りかかってくる男