「先パーイ♪今日も署に泊まるんスか?」
署に戻ってから、神田が聞いてきた。
最近は確かに家に帰ってない。何週間たった?
こういう仕事をしていると、日付感覚が無くなってくる。
「あー‥」
事件が解決してない内はな……
「先輩、目の下のクマ、ヒドいッスよ?」
「誰かさんがもう少し仕事ができたらなー俺も休めるんだがなー‥」
「んーーー‥‥」
あさっての方向を向く神田。
ムカついたので首に手刀を一発。
「ぐぴぷばばば……!!」
だが確かに、しばらく家に帰っていないので家が心配だ。
(←神田は無視の方向。神田は下で失神中)
1人暮らしだし。
これから特に急ぐ仕事もない。
他の一課の奴も動いている事だ。
「じゃあ、今日は帰るが、何かあれば携帯に連絡。」
「え!栗塚さん帰るんですか!!」
「何ィ!?栗塚が居ねぇと一課の奴ら回んねぇぞ!!」
あなたは俺より年上ですが……
「たまには俺にも休ませて下さいよ。ただでさえ使えない後輩を下に憑かされてんですから」
「先輩!!憑かされてって!漢字が違っ……ぶほぁぉ!!」
「それじゃ、お先に失礼します。」
俺は署を出た。
「ぉ~ぃ…神田~?大丈夫かぁ??」
「だぶでぇて……」
署を出て、車を走らせる。
都内のマンション。
カギを開け中に入る。


