5月14日
聞き込み2日目
ピンポーン
アパート一室の玄関チャイムを鳴らす
ギィ
「…はい」
顔を覗かせたのは短髪の男
「こういう者ですが」
警察手帳を見せる。
「警察…?あぁ、例の放火事件の事か」
「知ってるのか!?」
神田が口を出す。
「さっきも来たんだよ、女が。」
「女?誰スかね」
「…………」
恐らく、夏梨名ちゃんだろうな……
それからも、
聞き込みをしたリストラされた奴らは夏梨名ちゃんに聞かれたらしい
一通り聞き込みが終わり、書類を見る。
書類には住所が載っている。
何人かは、二つの放火場所から近い人物がいる。
だが、二つの放火場所は随分、距離がある。
日にちが違えど、
何故ここまで放火場所が遠いと、
犯人がわからなくなる。
普通は自分の家から近い場所を放火魔は選ぶ
精神異常者なら
放火を見にくる奴がほとんどだ。


