「夏梨名ちゃん」
「栗塚さん」
「ごめんね、待たせたみたいで」
「平気です、」
何かたくさん見られたケド
「昼飯、食べた?」
「いえ?」
「じゃあ食べに行かない?俺もまだだし。待たせたお詫びに奢るよ。」
「え、そんな悪い……」
そう言ったら栗塚さんが近くなって、
私の耳元で、
小声で話す。
「ここじゃ取り引きの事は大っぴらにできない。なるべく人のいない所へ」
あ、そっか。
「わかりました」
私と栗塚さんは警察署を出た。
私の車は置いて、
栗塚さんの車での移動。
助手席とか、
いーのかな……
彼女に悪い気が……


