「神田に、電話させたんだ。キミの携帯に」
「え…」
「番号、変えたの?」
「確かに変えました。ケド2ヶ月くらい前だし、神田にも新しい番号は教えましたよ?」
「?でも……」
ーPiPiPiPiPiPiPi…
俺の携帯だ。
「ゴメンね」
「いえ…」
ディスプレイには『神田』の文字。
ーピッ
メールを開く。
件名:間違えました
本文:俺、間違えて古い方の番号にかけてました~(笑
すいませ……
そこまで見て携帯を閉じる。
「栗塚さっ…!ストップ!ストップ!落ち着いて!!」
携帯を握りつぶしそうな俺を止める夏梨名ちゃん。
ヤベ、
携帯、壊れたか?


