父と母の電話が終わり、病室に戻る。 病室には芽衣しかいなくて、 悲しく切なすぎる無音の静寂が、 嫌と言うほど、 芽衣が死んでしまったのだと、 実感できてしまったー…。 ベッドの脇の椅子に座り、芽衣の上に掛けられている白い布を取る。 その顔は、 昨日まで元気に話していた顔と変わらなくて、 芽衣が死んで、もういないと、分からなくなる位、 穏やかで、笑顔の芽衣だったー…