連れて来られたのは、工場の一番奥。




小さい窓。




しかも鉄格子がついているから




隙をついて逃げるのは無理そうね。




そう思っていると




ージャラ…




と、石谷が懐から何かを取り出した。




「手錠……?」




なんで……




って、ちょ、待て




私にそんな趣味はない。




いやいやいや




そんな気持ちの悪い笑顔をするな。気持ち悪い。