「……で?私に何の用?」




工場の中に連れて来られた




「わかんだろ?」




いや、わかんねぇよ




変な事しやがったらまたケリ入れてやる。




そう思っていたら……




「うぅ……」




と、呻き声が聞こえた。




「五生工場長!?」




乱暴に連れて来られたのは五生工場長だった。




頭からは血が流れていた。




「サイッテー……」




石谷を睨む。




だが、不気味に笑うだけの石谷




「あんた、もう分かってんだろ?」



「何を?」




あえてシラを切る。




「俺達が放火犯だって事だよ」



「あら、貴方達が犯人だったの?それは知らなかった」




コレは本当の事だし




「フッ……なんでここが次の放火場所だとわかった?」