「せんせ?そうゆう先生こそ首筋にキスマークつけてていいんですか?」
あえて甘ったるい声で言った。
ハッとしたように自分の首もとを先生は確認したけど、
先生からは見えない所にあるため気づかない。
しかし、生徒が騒ぎ出し本当だと思ったらしい。
さっきとは、比べものにならないほど
思い切り私を睨んでくる先生。
…だって、あのキスマークをつけたのは私だから。
私が微笑むと、先生は、何事も無かったかのように無表情になり
さっさとHRを終え、教室を出て行った。
―扉の前で振り返り…私に強い視線をぶつけてから。
