「じゃ、私が帰りまーす」 扉の前にいる先生を避けて部屋を出ようとした時… ━グイッ 先生に痛いくらい左手を掴まれた。 「…帰んな」 …え。 初めて聞く先生の弱々しい声に 初めて見る先生の困ったような表情に …私の足が止まった。 ただならぬ雰囲気を感じたんだろう。 「…失礼、しましたっ」 と、もう一人の学級委員の子はそそくさと出て行ってしまった。