先生は、遅れて来たくせに固まって隣の学級委員の子をすごい顔で睨んでいた。
「…なんでお前がいる?」
扉を閉めながら
やっと話した先生の言葉。
…言い方失礼だなー。
隣でうろたえる子に変わって私が言葉を発した。
「先生が言ったんですよ。…学級委員、放課後に準備室って」
「……。でも、いつもは片桐一人だろう」
「だっていつもは、どっちか一人って言ってましたよ?」
…勝った。
黙り込む先生に微笑み掛けた。
「…しかし、一人で十分だ」
今だに変な意地を張って帰らせる気満々の先生。
先生を困らせたくなって、私は鞄を手に取りソファーから立ち上がった。
