秘 め ご と 。



「…ほーら!」


私を自転車と一緒に待たせて、店内へと入っていった綾瀬くんは5分くらいで戻ってきた



「ありがとー…。あ、はいお金」



「え?別に良いのに〜!つか、奢るつもりだったし!」


譲らない私に、渋々お金を受け取る。



口に入れるとひんやりとして、甘いバニラの味が口に広がる



「…うあ〜!マジ幸せそうに食うね!!」



綾瀬くんの言葉をうっすらと聞きながら私は目を閉じる





―アイスの甘さに、何だか先生の顔が出て来て頭から離れなかった