いいからと言う綾瀬くんに私は頷かずにいたため
―最後は、追いかけっこになっていた
「…おいっ!そこの片桐那菜ー!止まりなさーいっ」
「ちょっ!こっち来ないでっ…てゆか、フルネームで…呼ばないで…よ!」
階段を一段ずつ駆け降りる私に、二段抜かしで降りてくる綾瀬くん
私だって運動は、得意な方だったけど…こんなの無理!息切れしまくる
ふと後ろを振り返ると、まさに鬼の形相をしている綾瀬くん
…棒付きキャンディーが余計怖い
どうしよう…。このままじゃ捕まっちゃうよね
私が、後ろを向きながら走っていた時…
━━━ドンッ
「きゃあーっ!?」
「…っ!痛…」
甲高い声とともに、目の前の人と正面衝突してしまった
