私は、何も言えずに教室から出て行く先生を見送った。
…何となくもやもやした感じはあったけど気にしないようにしよう
今日は、いろいろあって疲れたし早く帰ろうっと
「那菜さん?どした〜?」
席を立った所で、椅子にあぐらをかいて棒付きキャンディーを口にくわえた綾瀬くんと目が合った
私、顔に出てたのか…
「…久しぶりに走ったから疲れたんだよー」
こうゆう時は、困ったように笑うのが一番楽
「そっか…。んー!じゃ、送ったげる??」
いきなり立ち上がったかと思えば目をキラキラさせながら言う綾瀬くん
「いや、大丈夫だよ。私の家近いからね〜」
「何言ってんの〜?駅からっしょ!わりと遠いだろーっ!!俺、今日チャリだから乗ってけ〜」
一緒に帰る気満々な綾瀬くんは、何も入ってないだろうと思われる薄い鞄を手に取り、中を漁っている
「いいって!私、走って帰ろうと思ってたの」
…走るはずないけど。
「はあ?那菜は嘘がへったくそだね〜!疲れたんじゃないのかよ!」
…うん。本当に疲れてるのかも
頭全然働かないよ
