「ちぇ〜。お前に話して何か俺は得するのか?だってーっ!」 先生の真似をする綾瀬くんは、全然似てなかったけどそう言う先生を想像すると笑えた。 「…今度は片桐行ってきてっ!」 …はい? 「俺のことフったお詫びで〜!行ったら許してやる!」 あのー、 …はいー? 先生に彼女いるか聞くとか…私が?私が聞くって…。絶対無理!行かないし。 ってか、許してもらえなくても… 「しかたねえな…アイス奢るからさあ〜!」 「…わかった。行ってくる」 私は、 アイスの誘惑には ―勝てないようです。