へえ。珍しいー…
いつもは、本鈴鳴ってから来るのにね。
クラスメイトは慌てて自分の席に戻ろうとする。
「…焦んなくて良い。まだ本鈴は鳴ってないだろう」
…本当に珍しい。
先生が朝から優しいとか初めてかも…!
私がずっと先生のほうを見ていると、先生も気づいたのか不意に微笑まれた。
…不意打ち!
先生の微笑みにクラスのみんなもポカーンとしてる。
先生が微笑んでくれたのは嬉しいけど、みんなには見せたくなかったような気もして少し複雑。
―この日から先生が優しい時は、爽やかブルーデイになった。
…もちろん、先生が明るめのブルーのネクタイをしていたからだった。
