そんな私に綾瀬くんは、ハハッと笑って顔を少し背けた。
…ん?何だろう
「じゃあさ、じゃあさー。…俺が付き合ってって言ったら付き合う?」
「誰が?」
「…片桐」
恥ずかしそうに椅子をがたがたさせながら話す綾瀬くんに答える。
「ん?付き合わないよ」
「…うおい!即答やめろよっ。せめて考えて!」
「んー…。んんんー…。付き合わないかな…!」
「ーっ!この演技派めっ。冗談でも付き合うって言えよーう…」
「冗談になら付き合うよ?」
私が言うと綾瀬くんは口を尖らせた。
「もういい。知らないっ!ぷんすか」
何この人。乙女みたい〜…
呆れながらも慰めようとした時、本鈴が鳴る前に先生が入ってきた。
