「えっ…。マジかあ〜!片桐って恋愛とか興味無いのかと思った」
本当に驚いたように綾瀬くんが目を丸くしている。
「いやいや。人並みに興味あるから安心して」
「えー…でも1年の時から彼氏作んないじゃん!」
「好きな人いなかったし…ってかそんな簡単に出来ないからね〜」
「片桐が作る気ねえわ〜、みたいな顔してたからだろー!」
「……。そんな顔してない」
私の顔真似をしてくる綾瀬くんを睨む。…その顔ひど過ぎ。口閉じて。
「お前ならいつでも作れるっしょー!2、3人朝飯前っしょー!」
しょーしょーうるさい綾瀬くんに、私は溜め息をつく
「綾瀬くんこそ彼女作ったら?綾瀬くんなら余裕っしょー…。」
私の顔真似がイラッとしたから綾瀬くんの声真似。
意外に似てて自分でもびっくり。
