「…え。何?」
突っ立ったまま、ぼーっとしてたらしく綾瀬くんに話しかけられてびっくりしてそのまま座った。
「ったく〜。幸せボケしてんなよっ」
「あ…。ごめん」
「…いや謝んなよ!俺が悲しくなるっつの!」
「それで?」
私は、少し悲しそうな顔をする綾瀬くんを無視して話を続ける。
「だーかーらーっ!冷徹とどうなのって!」
「…何。まだ失恋した子のこと好きなの?」
「お、俺は一途なんだよっ!…じゃなくて!話し逸らすなよー」
雑誌を机に入れて話させる気満々の綾瀬くん。
はあー…。
しょうがないか
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