真夜中に突然、電話が鳴り響く。 「…起きてる?今暇?」 実は明日貴方に上げる為にチョコレートを作ってたんだよ、なんて言える筈も無く。 「うん。良いよ」 と言ってしまう。だって声聞けただけでも嬉しくて笑顔になれるから…。 気づけば電話を切ったら30分という時が流れていてハッとし、チョコレートを見ると、 「溶けてる!?」 ドロドロに溶けてしまっていた。もう材料は何一つ残っていないのに…今更買いにもいけない。 …そのまま遂にバレンタインが来てしまった。