突然アメリカへ旅立って、1年もケイに会えなくて、私がどれだけ苦しんだのか、この男は分かっているのだろうか?
「ケイって…本当に酷い男ね。」
幼なじみの私でさえケイの知らない一面があるのだと思い知らされる。
『おかげでオレも相当辛い思いをしたよ。エリカに1年も触れられなくて気が狂いそうだった。まるで修行僧みたいな生活してたんだぜ?』
そうふて腐れるように呟くと、『でも、そのおかげでエリカが一生手に入った。』と言って、私が蕩けそうな程の笑顔で笑った。
ケイが好き…
大好き…
アナタが居なくちゃ夜も日も暮れない程に…



