Melted Love 〜溶ける愛〜




指先から痺れるような感覚が戻って来て、まだ重たい瞼をゆっくりと開く。



カーテン越しに見える柔らかな光が、夜を跨いで朝が来た事を告げていた。



まだ力の入らない腕をずるりと動かすと、目の前に掌をかざして見る。





あぁ…やっぱり



私はまた溶けて消えてなくなる事は出来なかった。