『じゃあ、慰め合おう。』 あの時と同じケイの言葉に、頭の中で警鐘が鳴る。 慰め合いじゃ意味がない。 それでは結局何年経ってもケイの大切な人にはなれないのだと、この8年で思い知った。 「ケイ…止めて。」 掴んだ手を引き寄せて、優しく抱きしめようとするケイに、ささやかな抵抗を試みる。 ケイの腕から逃れようとするけれど、私を引き寄せるケイの腕は思いのほか強かった。 『今更やめられない。』 今更…?