そんな時、ケイは突然帰って来た。
旅立つ時は、どのぐらいの赴任期間になるか分からないなんてうそぶいて居たのに、
実際は1年間だけと初めから決まっていただなんて、
バーでアルコールを飲みながら聞かされた時は、呆れて物が言えなかった。
だけど…良かった。
またケイと離れ離れにならずに済む。
私に本当の事を言わずに旅立ったのは、もしかしたら私達の関係を終わらせる為だったのかもしれないけれど、
ケイが帰って来てくれて、また"幼なじみ"としてだけでもこうやって会って気にかけてくれるなら、それだけで良かった。
ただそれだけで良いと思える程に、私の心は弱って居た。
だから…こうしてまたケイのマンションでお酒を飲んで居る今も、
もしかしたら関係を終わらせる言葉をハッキリと言われるのかもしれない。



