人と一緒にいることがなかった。
今まで…ずっと。

昔はいたのかな…
でも、あっという間にみんな私を同情の目でしか見なくなっていった。

それがつらくて私は、自分から離れていったんだ…
私は人と一緒にいることを許されてはいけないんだよ…


かばんを持って、教室から出ようと席を立ったとき、「待った！」といわれた。


「真紀ちゃん、悔しくないの？」


「……は？何が？」


「だって、今ここで真紀ちゃんのことを何も知らないくせに悪く言う子がいるんだよ？！
どうして怒らないの？！なんで悲しい顔をしないの？！」


怒る…？悲しむ…？


「そんな資格私にはない」