「・・おっ!お・・おはよぅ!」




・・・・い・・言えたぁーー!!


高橋桃。=たかはしもも=16歳。高校に入って初の彼氏ができました!

・・しかし、相手はかなりのクール男子。
しかもクールなだけあって顔はモデル並み。
サッカーは県の代表だし、成績はいつも学年トップ!

「ん。」

とだけ返してくれたのはもちろん・・☆
私の彼氏の荒川賢祐。=あらかわけんすけ=
あぁ・・なんてかっこいいんだろ・・。

・・ただ気になるのは・・・・、女子の冷たーい視線。怖っ。

そんな彼と出逢ったのは去年の夏。





「わぁーかっこいー☆」

そうつぶやいたのは、梨子遼。=なしはるか=

「遼はサッカー少年大好きだもんね~。」

私たちは中学校の全校応援でサッカーを応援しにきてたんだけど・・
完全に遼の目は他校に。

「ねっ!あの人かっこよくない?」

急に声のトーンが高くなる遼。チラっとその方向を見ると・・


・・・・かっこいい。


どっかのアイドルかと思うくらいのスラっした体型。
背は180センチはあるであろう。
さらに高い鼻に薄い唇。目は流れるようなきれいなかたちをしていた。

パチッ。

・・・・?目が合った?・・?

そう、この瞬間に私は恋をした。一目ぼれだったんだ。
ユニフォームには「赤西中学校」とある。

「あっ!知ってる!あたしココ知ってる!」

遼が叫ぶ。
遼がゆうに、この学校は1流のサッカーチームで毎年優勝候補なんだとか。

「へぇ・・・。」

呆気にとられてると

「おーい、応援はじまるぞー」

との先生の声。

「ちぇ。仕方ないか。」

そして私たちは応援に戻った・・・。