事務局員の誘導に従って、続けて
新条さん、雫が挨拶。
ふたりとも、名前とマネージャー
&パティシエだってことを話した
くらいだったんで、あたしは
ホッと胸を撫で下ろした。
これなら、あたしも名前言うだけ
でもよさそー。
目線で促されて、あたしは立ち
上がると、
「神月亜莉紗です。
えっと――パティスリー・ルナで
ホールスタッフをしてます」
それだけ言ってペコッとお辞儀
して、オシマイ。
その後マッキーと鈴原さんが挨拶
して。
「では次は、もうひとりの代表
選手、矢崎様お願いしますね」
カタッと椅子を鳴らして、あたし
の通路を挟んだ隣で矢崎さんが
ゆっくりと立ち上がる。
爽介はこーゆーの苦手なことも
あってセカセカした動作だった
けど、なんか矢崎さんはヨユー。
爽介よりも5歳以上は年上だろう
し、コンクールも何度も受賞して
るから、慣れてるのかな。
全員が見守るなか、矢崎さんは
少し下がってたメガネのフレーム
を、細くて長い指で上げて。
新条さん、雫が挨拶。
ふたりとも、名前とマネージャー
&パティシエだってことを話した
くらいだったんで、あたしは
ホッと胸を撫で下ろした。
これなら、あたしも名前言うだけ
でもよさそー。
目線で促されて、あたしは立ち
上がると、
「神月亜莉紗です。
えっと――パティスリー・ルナで
ホールスタッフをしてます」
それだけ言ってペコッとお辞儀
して、オシマイ。
その後マッキーと鈴原さんが挨拶
して。
「では次は、もうひとりの代表
選手、矢崎様お願いしますね」
カタッと椅子を鳴らして、あたし
の通路を挟んだ隣で矢崎さんが
ゆっくりと立ち上がる。
爽介はこーゆーの苦手なことも
あってセカセカした動作だった
けど、なんか矢崎さんはヨユー。
爽介よりも5歳以上は年上だろう
し、コンクールも何度も受賞して
るから、慣れてるのかな。
全員が見守るなか、矢崎さんは
少し下がってたメガネのフレーム
を、細くて長い指で上げて。

