カウンターに、今度はこっちから
さげてきたお皿を乗っけて、
「おねがいしまーす」
ってお決まりのゴアイサツ。
お皿洗いよろしくね、ってイミ。
あたしの呼びかけを聞いて、
洗い物用のシンクからこっちに
歩み寄ってきたのは――、
「はいよ、かしこまりー」
「――あ、爽介……」
爽介が洗い物してたんだ。
あたしはちょっとだけドキンと
しながら、残りのカトラリー
なんかを全部カウンターに置いた。
――どーしてドキドキしてるの
かって?
それは、コイツ――パティシエの
爽介が――。
……あたしの、カレシだから。
桐生 爽介(きりゅう・そうすけ)。
あたしより3つ年上の若干23歳
で、この店を仕切る3人のパティ
シエのうちのひとり。
ほんの少しだけ目尻の下がった
二重の目と、毛先だけ緩くウェー
ブのかかった髪。
あたしが言うのもなんだけど、
かなりのイイ男。
真っ白いコック服とかピシッと
着こなしてると、見慣れてるはず
なのに、ついドキッとしちゃうの
よね。
さげてきたお皿を乗っけて、
「おねがいしまーす」
ってお決まりのゴアイサツ。
お皿洗いよろしくね、ってイミ。
あたしの呼びかけを聞いて、
洗い物用のシンクからこっちに
歩み寄ってきたのは――、
「はいよ、かしこまりー」
「――あ、爽介……」
爽介が洗い物してたんだ。
あたしはちょっとだけドキンと
しながら、残りのカトラリー
なんかを全部カウンターに置いた。
――どーしてドキドキしてるの
かって?
それは、コイツ――パティシエの
爽介が――。
……あたしの、カレシだから。
桐生 爽介(きりゅう・そうすけ)。
あたしより3つ年上の若干23歳
で、この店を仕切る3人のパティ
シエのうちのひとり。
ほんの少しだけ目尻の下がった
二重の目と、毛先だけ緩くウェー
ブのかかった髪。
あたしが言うのもなんだけど、
かなりのイイ男。
真っ白いコック服とかピシッと
着こなしてると、見慣れてるはず
なのに、ついドキッとしちゃうの
よね。

