あたしは前を向いたまま、極力
ヘータンな口調を心掛けて答えた。
「ゴメンゴメン、一応聞いといた
方がいいかと思ってさ。
だいじょーぶ、そーゆーことなら
僕もつきあうから」
……そりゃーどーも。
ちょうどそのとき、事務局の人が
資料を配りつつあたしと矢崎さん
の間を通ったんで、短い内緒話は
それで途切れた。
チラッと横目で伺うと、もう
あたしのことなんて忘れたみたい
に、真剣な目で配られた資料を
見てる。
――当たり前か。自分が出場する
コンクールだもんね。
ってゆーか、あたしも集中しないと。
「それでは時間になりましたので
始めたいと思います。
本日は第17回ソレイユ国際ショ
コラティエコンクールの日本代表
に選出されました2名とその
サポーターの方々に、本選の詳細
事項、開催までのスケジュール等
を――……」
事務局員さんの説明が始まると、
もうあたしも頭はそっちで一杯。
集まった面々はよそ見することも
なく、みんな真剣に耳を傾けてた。
ヘータンな口調を心掛けて答えた。
「ゴメンゴメン、一応聞いといた
方がいいかと思ってさ。
だいじょーぶ、そーゆーことなら
僕もつきあうから」
……そりゃーどーも。
ちょうどそのとき、事務局の人が
資料を配りつつあたしと矢崎さん
の間を通ったんで、短い内緒話は
それで途切れた。
チラッと横目で伺うと、もう
あたしのことなんて忘れたみたい
に、真剣な目で配られた資料を
見てる。
――当たり前か。自分が出場する
コンクールだもんね。
ってゆーか、あたしも集中しないと。
「それでは時間になりましたので
始めたいと思います。
本日は第17回ソレイユ国際ショ
コラティエコンクールの日本代表
に選出されました2名とその
サポーターの方々に、本選の詳細
事項、開催までのスケジュール等
を――……」
事務局員さんの説明が始まると、
もうあたしも頭はそっちで一杯。
集まった面々はよそ見することも
なく、みんな真剣に耳を傾けてた。

