《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

あたしは前を向いたまま、極力
ヘータンな口調を心掛けて答えた。


「ゴメンゴメン、一応聞いといた
方がいいかと思ってさ。

だいじょーぶ、そーゆーことなら
僕もつきあうから」


……そりゃーどーも。



ちょうどそのとき、事務局の人が
資料を配りつつあたしと矢崎さん
の間を通ったんで、短い内緒話は
それで途切れた。


チラッと横目で伺うと、もう
あたしのことなんて忘れたみたい
に、真剣な目で配られた資料を
見てる。


――当たり前か。自分が出場する
コンクールだもんね。


ってゆーか、あたしも集中しないと。



「それでは時間になりましたので
始めたいと思います。

本日は第17回ソレイユ国際ショ
コラティエコンクールの日本代表
に選出されました2名とその
サポーターの方々に、本選の詳細
事項、開催までのスケジュール等
を――……」



事務局員さんの説明が始まると、
もうあたしも頭はそっちで一杯。


集まった面々はよそ見することも
なく、みんな真剣に耳を傾けてた。