説明会だって、パリへの移動や
宿泊先だって、ひとまとめに
しちゃった方が要領いいに決まっ
てる。
雫やマッキーのセリフから、
わかってなかったのはどうやら
あたしだけっぽい。
――ちょっと、恥ずかしいかも
……(涙)
コンクール自体のことが気になり
すぎてて、そこまで考える余裕が
なかった
バツが悪くて黙り込んだとき、
部屋の奥から他でもない声が
飛んできた。
「やあ、桐生クン!
お久しぶり」
矢崎さんが、席に座ったまま
ヒラヒラと右手を振ってる。
爽介がちょっと面食らいながら
も、『どーも』って会釈を返した。
「桐生様達はこちらにどうぞ」
佐山さんが、矢崎さん達がいる
隣の列を手で示して。
ひとつの机は2人掛けだった
から、あたし達は目で合図し
あって、テキトーに席につく。
あたしは2列目の、爽介の後ろに
座ったんだけど――、
「――あれ?
キミはこの間の……?」
――やっぱり、気づかれたか
宿泊先だって、ひとまとめに
しちゃった方が要領いいに決まっ
てる。
雫やマッキーのセリフから、
わかってなかったのはどうやら
あたしだけっぽい。
――ちょっと、恥ずかしいかも
……(涙)
コンクール自体のことが気になり
すぎてて、そこまで考える余裕が
なかった
バツが悪くて黙り込んだとき、
部屋の奥から他でもない声が
飛んできた。
「やあ、桐生クン!
お久しぶり」
矢崎さんが、席に座ったまま
ヒラヒラと右手を振ってる。
爽介がちょっと面食らいながら
も、『どーも』って会釈を返した。
「桐生様達はこちらにどうぞ」
佐山さんが、矢崎さん達がいる
隣の列を手で示して。
ひとつの机は2人掛けだった
から、あたし達は目で合図し
あって、テキトーに席につく。
あたしは2列目の、爽介の後ろに
座ったんだけど――、
「――あれ?
キミはこの間の……?」
――やっぱり、気づかれたか

