《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

説明会だって、パリへの移動や
宿泊先だって、ひとまとめに
しちゃった方が要領いいに決まっ
てる。


雫やマッキーのセリフから、
わかってなかったのはどうやら
あたしだけっぽい。


――ちょっと、恥ずかしいかも
……(涙)


コンクール自体のことが気になり
すぎてて、そこまで考える余裕が
なかった


バツが悪くて黙り込んだとき、
部屋の奥から他でもない声が
飛んできた。


「やあ、桐生クン!

お久しぶり」


矢崎さんが、席に座ったまま
ヒラヒラと右手を振ってる。


爽介がちょっと面食らいながら
も、『どーも』って会釈を返した。


「桐生様達はこちらにどうぞ」


佐山さんが、矢崎さん達がいる
隣の列を手で示して。


ひとつの机は2人掛けだった
から、あたし達は目で合図し
あって、テキトーに席につく。


あたしは2列目の、爽介の後ろに
座ったんだけど――、


「――あれ?

キミはこの間の……?」


――やっぱり、気づかれたか