《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

……そう。


そこには何人かの先客がいて。


固まって、奥の列の机に座ってる
その人達の中に、見知った長髪
……。



「なにあなた、矢崎圭吾のこと
知ってるの?」


あたしが的確に矢崎さんを見て
驚いてるのに気づいた雫が、
小声で問いかけてくる。


「う、うん……」


つっかえながら曖昧な返事を
返すと、


「そう。

でもなにをそんなにビックリ
してるのよ?」


「え、だ、だって――」


「もしかしてアリィ、矢崎さん
チームと合同の説明会だって
知らなかった?」


「え?」


背後からのマッキーの声に、
あたしはピクッと反応して振り
返る。


あたしの顔を見ただけで答えを
察したらしいマッキーが、


「今日は、矢崎圭吾とそのサポー
ターも、みんな来てるよ。

渡仏のときだって、一緒に行動
するはずだし」


「……………」




……そっか。


ちょっと考えてみれば――たしか
に、それはトーゼン。


ふたりの選手を、同じ事務局が
面倒見るんだもんね。