《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

でも、バックが大きいおかげか
パティシエの腕のタマモノか、
オープン直後から評判は上々で。


ティータイムともなれば平日でも
満席になるくらいの好評ぶりで、
けっこうハードなのよねコレが。




……なんて言ってるあたしの仕事
は、このお店のウェイトレス。


っていっても日によってはテイク
アウトカウンターに立ったりも
するから、厳密に言えばホール
業務全般かな?


あたしは4ヶ月前に入ったばっか
の新人なんだけど、つい最近
ようやく一通りの研修を終えて、
『一人前』の太鼓判を押して
もらって。


今は、他の仕事仲間と一緒に、
忙しいながらもけっこう楽しく
働いてた。







―――あ。



お客様のテーブルへ商品の配膳を
終えて立ち去ろうとしたら、
ちょうど隣のテーブルのお皿が
キレイに空になってる。


あたしはその席に座るカップルに
一声かけてお皿をさげちゃうと、
もう1回バックヤード――裏に
取って返した。