「日本で、お前とゴチャゴチャ
しちまったとき……。
自分でもビックリするくらい
イライラして、仕事と試作に集中
すんのも必死だった。
けどなかなかうまくいかなくて
――途中で何度か、もうコン
クール棄権してやろうかとまで
思ったんだぜ」
「え、ウソ……。
だっていつもどおりに仕事も
してたじゃない」
「しゃーねーだろ。
店の連中はお前との関係さえ知ら
ねーんだから。
表面上は普段どおりを装ったよ。
けど、内心は………」
そこまで話して、そのときの
気持ちを思い出したのかもしん
ない。
爽介の表情が、少しだけ苦しそう
に歪む。
キュッと胸が締めつけられる
ような気がした。
知らなかった……。
爽介も、そんなに苦しんでたんだ。
しちまったとき……。
自分でもビックリするくらい
イライラして、仕事と試作に集中
すんのも必死だった。
けどなかなかうまくいかなくて
――途中で何度か、もうコン
クール棄権してやろうかとまで
思ったんだぜ」
「え、ウソ……。
だっていつもどおりに仕事も
してたじゃない」
「しゃーねーだろ。
店の連中はお前との関係さえ知ら
ねーんだから。
表面上は普段どおりを装ったよ。
けど、内心は………」
そこまで話して、そのときの
気持ちを思い出したのかもしん
ない。
爽介の表情が、少しだけ苦しそう
に歪む。
キュッと胸が締めつけられる
ような気がした。
知らなかった……。
爽介も、そんなに苦しんでたんだ。

