《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

「日本で、お前とゴチャゴチャ
しちまったとき……。

自分でもビックリするくらい
イライラして、仕事と試作に集中
すんのも必死だった。

けどなかなかうまくいかなくて
――途中で何度か、もうコン
クール棄権してやろうかとまで
思ったんだぜ」


「え、ウソ……。

だっていつもどおりに仕事も
してたじゃない」


「しゃーねーだろ。

店の連中はお前との関係さえ知ら
ねーんだから。

表面上は普段どおりを装ったよ。

けど、内心は………」


そこまで話して、そのときの
気持ちを思い出したのかもしん
ない。

爽介の表情が、少しだけ苦しそう
に歪む。


キュッと胸が締めつけられる
ような気がした。


知らなかった……。

爽介も、そんなに苦しんでたんだ。