とにかく。
矢崎さんは、松岡さんへの愛の
形が間違ってたことに気づいた。
今は、それがわかればじゅーぶん。
ふたりの今後の関係は、あたし達
が立ち入ることじゃない。
でもなんとなく、今の矢崎さん
なら、ふたりにとってイチバン
いい道を選べるんじゃないかって。
……あたしには、そんな気が
するから――。
「そんなことより爽介。
あたし達、このままセレモニー
抜け出そうよ」
袖をつかんでた片手に、もう
片方の手をそえて。
今度はギュッとその太い腕を抱き
しめて、そう切り出す。
「は? 抜け出すって??」
「えっ。
忘れたの、こないだの約束!?」
『もう一度、凱旋門で会おう』。
そう言い出したのは爽介なのに。
矢崎さんは、松岡さんへの愛の
形が間違ってたことに気づいた。
今は、それがわかればじゅーぶん。
ふたりの今後の関係は、あたし達
が立ち入ることじゃない。
でもなんとなく、今の矢崎さん
なら、ふたりにとってイチバン
いい道を選べるんじゃないかって。
……あたしには、そんな気が
するから――。
「そんなことより爽介。
あたし達、このままセレモニー
抜け出そうよ」
袖をつかんでた片手に、もう
片方の手をそえて。
今度はギュッとその太い腕を抱き
しめて、そう切り出す。
「は? 抜け出すって??」
「えっ。
忘れたの、こないだの約束!?」
『もう一度、凱旋門で会おう』。
そう言い出したのは爽介なのに。

