「塩やバター自体も味は優れて
いるが、このガナッシュは素材の
味だけじゃないよ。
たしかに絶妙な配合と舌触りだ。
お見事だな、桐生クン」
爽介のセリフを引き継いだのは、
ほかでもない矢崎さんで。
そしてその言葉は、ハッキリと
自分の負けを認めてた。
――爽介が矢崎さんに勝つために
最後の切り札として用意したのは。
……矢崎さんと同じ、金柑ピール
入りガナッシュを使った、ボン
ボン・ショコラだった。
そう、レストランで試食として
食べさせてもらったもの。
あの時点で矢崎さんが金柑を使う
ことを知ったから、普通なら同じ
素材を使うことは避ける。
だって絶対、審査で比べられる
ことになるもんね。
現に爽介も、だからこそ自分は
柚子っていう素材を選んでたん
だけど……。
いるが、このガナッシュは素材の
味だけじゃないよ。
たしかに絶妙な配合と舌触りだ。
お見事だな、桐生クン」
爽介のセリフを引き継いだのは、
ほかでもない矢崎さんで。
そしてその言葉は、ハッキリと
自分の負けを認めてた。
――爽介が矢崎さんに勝つために
最後の切り札として用意したのは。
……矢崎さんと同じ、金柑ピール
入りガナッシュを使った、ボン
ボン・ショコラだった。
そう、レストランで試食として
食べさせてもらったもの。
あの時点で矢崎さんが金柑を使う
ことを知ったから、普通なら同じ
素材を使うことは避ける。
だって絶対、審査で比べられる
ことになるもんね。
現に爽介も、だからこそ自分は
柚子っていう素材を選んでたん
だけど……。

