――そっか。このコクは上質な
ミルクの、バターの風味。
思ったとおり爽介は頷いて、
「そうです。
でもただのバターじゃない。
フルール・ド・セルのゲランド塩を
使ったバターを、金柑の味を
殺さない、絶妙な割合で配合した
つもりです」
「フルール・ド・セルだって!?
稀少品じゃないか。
こっちで手に入れたのか?」
「えぇ。
矢崎サンのガナッシュを越える
には、これしかないと思ったんで」
爽介の説明を聞いて、矢崎サンは
ウーンと一言唸ったきり、しば
らく黙り込んだ。
あたしは飲み込めなかった今の話
を、もう一度確認する。
「なんなの、そのフルール・ド・
セルって?」
「あぁ。まあつまり……フランス
原産のものすごく珍しくて高価で
ウマい塩だ。
そこらの塩の数倍風味が豊かで、
バターに使うとこれまたウマいん
だよな」
ミルクの、バターの風味。
思ったとおり爽介は頷いて、
「そうです。
でもただのバターじゃない。
フルール・ド・セルのゲランド塩を
使ったバターを、金柑の味を
殺さない、絶妙な割合で配合した
つもりです」
「フルール・ド・セルだって!?
稀少品じゃないか。
こっちで手に入れたのか?」
「えぇ。
矢崎サンのガナッシュを越える
には、これしかないと思ったんで」
爽介の説明を聞いて、矢崎サンは
ウーンと一言唸ったきり、しば
らく黙り込んだ。
あたしは飲み込めなかった今の話
を、もう一度確認する。
「なんなの、そのフルール・ド・
セルって?」
「あぁ。まあつまり……フランス
原産のものすごく珍しくて高価で
ウマい塩だ。
そこらの塩の数倍風味が豊かで、
バターに使うとこれまたウマいん
だよな」

