《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

爽介の手並みは、鮮やかだった。


あたしの素人目にそう見えるって
だけじゃない。


雫も鈴原さんも、『いい感じだ』
って安心した顔で評してたから、
間違いなくそう。


「出だしは好調ですな。

後は、夜までしっかりこの集中力
が保てるかどうかです」


鈴原さんの言葉に、あたしは
黙って頷く。



間に何度か休憩を挟むけど、
約9時間もの戦い。

その間完全にひとりで、何種類、
何人分ものスイーツを作らないと
いけない。


本当に、過酷な戦いだ。



決められた時間ごとに試食も随時
行われてくから、イコール、作る
順番も決まってる。


今が10時くらいで……最初の試食
は、12時のアントルメ・グラッセ。



調理台の上に見覚えのあるボトル
が見えた。

柚子ワインのボトル。