《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

「ビビってなんかないわ。

ちょっと驚いただけよ」


自分自身に言い聞かせるように。


しっかりしろ、あたし。

この環境でイチバン大変なのは、
爽介なんだから。


改めて、あたしはブースに立つ
爽介をジッと見つめた。


調理台の上に並べた材料を移動
させたり、冷蔵庫の中を覗いたり。


真剣な表情でブース内を動き
回って、最後の最後まで入念な
準備をしようとしてるみたい。


――あ………。


その爽介の奥の方に、隣のブース
の矢崎さんも小さく見えた。


矢崎さんは爽介とは正反対。


さっきから調理台の前に立った
まま、全く動いてない。


遠目だからよくわかんないけど、
目を閉じて精神集中でもしてる
ような感じ。



静と動。

対照的なふたりの様子が、なん
だか印象的だった。