《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

新条さんがグルッと辺りを見回し
ながら、そう教えてくれた。



――あたし達がいるのは、爽介の
ブースの傍に設けられたサポー
ター席。


とはいえ、本選が始まってしまえ
ば、実際あたし達がすることは
もう何もない。


材料や機材の準備はモチロンもう
全部終わってるし、完成品を
審査員席まで運んだりとかは、
現地スタッフがやってくれる。


正確に言うと、現地スタッフが
集めた、フランス各地の有志
パティシエ団。


それくらいじゃないと、おいそれ
と選手の作品に触ることもでき
ないってワケ。



「なぁにあなた、今になって
ビビっちゃってるの?」


雫がちょっとだけバカにする
みたいな口調で言ってきた。


そんなこと言って、あんたの声
だってビミョーに震えてるけど?