――え……。
今の会話って……??
あたしはドキドキしながら爽介を
見つめた。
爽介はバツの悪そうな顔つきで
矢崎って人を見返して、
「まあそんなとこですよ。
けど、そっか……矢崎サンオフ
なら、来るイミなかったな」
―――――!!
やっぱり……!
それじゃあこの人が――この
ホテルのシェフ・パティシエで、
ソレイユ杯の、もうひとりの
決勝進出者……!?
あたしと爽介が視線を注ぐなか、
その人は下アゴに軽く手を当てて、
「そーだな。
ソルベなんかは昨日僕が準備した
のだけど、他は全部、別のパティ
シエが作ってるからね。
ま、僕のとほぼ同等には出来
上がってるはずだけど」
「レシピだけ矢崎サンのでも、
作ってんの別人じゃイミねーし。
また出直しますよ」
爽介は潔くそう言って、さっそ
くまたメットを被ろうとする。
それを矢崎……さんが、素早く
遮った。
「あ、ちょっと待った!」
今の会話って……??
あたしはドキドキしながら爽介を
見つめた。
爽介はバツの悪そうな顔つきで
矢崎って人を見返して、
「まあそんなとこですよ。
けど、そっか……矢崎サンオフ
なら、来るイミなかったな」
―――――!!
やっぱり……!
それじゃあこの人が――この
ホテルのシェフ・パティシエで、
ソレイユ杯の、もうひとりの
決勝進出者……!?
あたしと爽介が視線を注ぐなか、
その人は下アゴに軽く手を当てて、
「そーだな。
ソルベなんかは昨日僕が準備した
のだけど、他は全部、別のパティ
シエが作ってるからね。
ま、僕のとほぼ同等には出来
上がってるはずだけど」
「レシピだけ矢崎サンのでも、
作ってんの別人じゃイミねーし。
また出直しますよ」
爽介は潔くそう言って、さっそ
くまたメットを被ろうとする。
それを矢崎……さんが、素早く
遮った。
「あ、ちょっと待った!」

