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夕暮れが迫ってた。
廊下の窓ガラスから、オレンジ
色の光が細く差し込んでる。
ほんの一瞬だけの、暖かな光。
数分後には、もう夜の闇がガラス
の向こうを覆い尽くしちゃう
だろう。
エレベーターに向かってたあたし
は、途中に設けられた小さな休憩
スペースに人影を見つけて立ち
止まった。
長身長髪の後ろ姿。
椅子に座って、ピクリとも身動き
しないで、窓の外を見つめてる。
「……知らなかった。
あなたの部屋もこの階だったの」
背後からの声に小さく肩を揺らし
て、矢崎さんは振り返る。
「やぁ。
キミから声をかけてくれるとは、
どういう風の吹きまわしかな?」
「さぁね。
単なる気まぐれよ」
……なんて、ホントはウソ。
夕暮れが迫ってた。
廊下の窓ガラスから、オレンジ
色の光が細く差し込んでる。
ほんの一瞬だけの、暖かな光。
数分後には、もう夜の闇がガラス
の向こうを覆い尽くしちゃう
だろう。
エレベーターに向かってたあたし
は、途中に設けられた小さな休憩
スペースに人影を見つけて立ち
止まった。
長身長髪の後ろ姿。
椅子に座って、ピクリとも身動き
しないで、窓の外を見つめてる。
「……知らなかった。
あなたの部屋もこの階だったの」
背後からの声に小さく肩を揺らし
て、矢崎さんは振り返る。
「やぁ。
キミから声をかけてくれるとは、
どういう風の吹きまわしかな?」
「さぁね。
単なる気まぐれよ」
……なんて、ホントはウソ。

