《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

     ☆☆☆☆☆



夕暮れが迫ってた。


廊下の窓ガラスから、オレンジ
色の光が細く差し込んでる。


ほんの一瞬だけの、暖かな光。

数分後には、もう夜の闇がガラス
の向こうを覆い尽くしちゃう
だろう。


エレベーターに向かってたあたし
は、途中に設けられた小さな休憩
スペースに人影を見つけて立ち
止まった。


長身長髪の後ろ姿。


椅子に座って、ピクリとも身動き
しないで、窓の外を見つめてる。


「……知らなかった。

あなたの部屋もこの階だったの」


背後からの声に小さく肩を揺らし
て、矢崎さんは振り返る。


「やぁ。

キミから声をかけてくれるとは、
どういう風の吹きまわしかな?」


「さぁね。

単なる気まぐれよ」


……なんて、ホントはウソ。