そこにはいつものひょうひょうと
した感じも、すかしたような感じ
もなくて。
「ホント、別人みたい……」
無意識のうちに、心の声をその
まま呟いちゃってた。
鈴原さんがそれを聞きとめて、
「……矢崎君ですかな?
まあ彼に限らずどんな料理人も、
自分の料理と向き合うには本当の
自分を出す必要がありますからね」
「え…………?」
――本当の、自分――?
じゃぁ、今の矢崎さんが、彼の
本当の姿ってこと??
「彼の独創的な作品は、実に
彼らしいといつも思いますね。
自由なまでに異端だけれど、
それでいて優しくて、少しだけ
はかなげで。
本当に、彼自身のようだ」
「異端だけれど、優しくて……
はかない……」
あたしは、その意味を確認する
ように、鈴原さんの言った言葉を
もう一度繰り返した。
した感じも、すかしたような感じ
もなくて。
「ホント、別人みたい……」
無意識のうちに、心の声をその
まま呟いちゃってた。
鈴原さんがそれを聞きとめて、
「……矢崎君ですかな?
まあ彼に限らずどんな料理人も、
自分の料理と向き合うには本当の
自分を出す必要がありますからね」
「え…………?」
――本当の、自分――?
じゃぁ、今の矢崎さんが、彼の
本当の姿ってこと??
「彼の独創的な作品は、実に
彼らしいといつも思いますね。
自由なまでに異端だけれど、
それでいて優しくて、少しだけ
はかなげで。
本当に、彼自身のようだ」
「異端だけれど、優しくて……
はかない……」
あたしは、その意味を確認する
ように、鈴原さんの言った言葉を
もう一度繰り返した。

