《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜

ロコツに迷惑そうな顔でそっぽを
向いたあたしに、矢崎さんは
冗談めかして肩をすくめ、


「カンケーなくはないけどな。

キミ達がケンカしてる間に、
亜莉紗ちゃんをかっさらおうと
してた身としては」


しゃあしゃあとそんなことを
言ってくる。


でも、それ以上は言葉を続ける
ことなく、踵を返して自分の
ブースの方に歩いてった。

さすがに限られた練習時間だし、
矢崎さんもムダにはできなかった
のかもしんない。



――それからしばらくして、
鈴原さんが現地スタッフをひとり
連れて戻ってきた。


どうやらオーブンの火力は微調整
が可能で、フランス製の業務用
だからってことで、現地スタッフ
が協力してくれたみたい。


あたし達も指示に従って積極的に
手伝ったら、気のいいその人は、
製品の特徴なんかを細かく教えて
くれて。