ロコツに迷惑そうな顔でそっぽを
向いたあたしに、矢崎さんは
冗談めかして肩をすくめ、
「カンケーなくはないけどな。
キミ達がケンカしてる間に、
亜莉紗ちゃんをかっさらおうと
してた身としては」
しゃあしゃあとそんなことを
言ってくる。
でも、それ以上は言葉を続ける
ことなく、踵を返して自分の
ブースの方に歩いてった。
さすがに限られた練習時間だし、
矢崎さんもムダにはできなかった
のかもしんない。
――それからしばらくして、
鈴原さんが現地スタッフをひとり
連れて戻ってきた。
どうやらオーブンの火力は微調整
が可能で、フランス製の業務用
だからってことで、現地スタッフ
が協力してくれたみたい。
あたし達も指示に従って積極的に
手伝ったら、気のいいその人は、
製品の特徴なんかを細かく教えて
くれて。
向いたあたしに、矢崎さんは
冗談めかして肩をすくめ、
「カンケーなくはないけどな。
キミ達がケンカしてる間に、
亜莉紗ちゃんをかっさらおうと
してた身としては」
しゃあしゃあとそんなことを
言ってくる。
でも、それ以上は言葉を続ける
ことなく、踵を返して自分の
ブースの方に歩いてった。
さすがに限られた練習時間だし、
矢崎さんもムダにはできなかった
のかもしんない。
――それからしばらくして、
鈴原さんが現地スタッフをひとり
連れて戻ってきた。
どうやらオーブンの火力は微調整
が可能で、フランス製の業務用
だからってことで、現地スタッフ
が協力してくれたみたい。
あたし達も指示に従って積極的に
手伝ったら、気のいいその人は、
製品の特徴なんかを細かく教えて
くれて。

